再会

忘れないうちに書き留めておこう。

先日の雨と強風のなか夫と千葉マリンスタジアムにロッテを
応援しに行った。
朝から雨で行くのに躊躇したが開場しているようだったし
少し雨が弱まったかんじを見計らって出発。
時間もなくなっていてあわてていた私はすっぴんで出かけて
しまった。

雨は強まる一方だったがなんとか1時開始のゲームに少し
遅れて到着。ラッキーなことに屋根が付いている席だった
から合羽も買わなくて済んだ。やれやれと思って出入り口を
みていたら…。見覚えのある顔…。？？？
なんと学生の頃に4年ほど付き合っていた元彼が近づいて
くる…！！！おまけに同じ列の左端っこに座ってしまった。
私たちの席はちょうど真ん中。
私の間に夫を含めて4人座ってて5番目に元彼。
人違いじゃないかとよーく観察してみた。
笑った顔とか貧乏ゆすりの仕方とかもともと髪が薄い人で
さらに薄くなっている様とか服のセンスとかまさに本人。
男の人と一緒で度々席をはずしてはカレーやお菓子やらを
買っていた。お酒がまったく飲めない人でビールとか頼まない
感じもまさに本人。
ロッテのユニフォーム着て旗も振っていてかなりのファンの
ようだ。昔は横浜ファンだったのにね。

私も何度か席をたったけど元彼の座っている席とは逆側を
通った。元彼の存在に気づいてなくて左側から通っていたら
完全にご対面だった…！もちろん夫にいうこともできなくて
ただただ驚いた。

しかもこんなときに限って私はすっぴんでいて万が一
気づかれたらエライ老けたな…とか思われるなどと考え
野球どころではなかった。結局ロッテが勝ってヒーロー
インタビューに見入っているうちに元彼はいなくなってて
気づかれなくて済んだが。
ときおり元彼は携帯をいじっていて昔はお互いに持って
いなかったので時代を感じた。

彼は同級生で学校卒業後フリーターとなり私はそんな彼に不満を
もっていた。ちょうど倦怠期でケンカの末に私がふられた。
未練たらたらの私はふられた後も時々彼のアパートに
押しかけて他愛もない話なんかしてた。
お互いに映画が好きで一緒に映画も観た。
約1年くらいそんな感じでその間まったくプラトニックだった。
彼もほかに恋人がいないみたいで私は時々違う男の人と
会ったりしていて。
そんなこんなで彼がアパートを引き払って実家（千葉）に
帰ることになりお引越しの日に会いに行った。
食事でもしたのかな？もう記憶が曖昧だが。
彼が私の手をつなごうとして私はやめてよーと拒否した。
そしたら彼が久々のデートなのにーと言ったので
私はデートじゃないでしょうと言って自分でもあー
吹っ切れたなーと思った。
一緒に電車に乗って彼が乗り換えの駅に着いて普通に
降りていった。
「じゃあね」とお互いに言って彼は「ごめんな」って続けた。
そのまま約10年が過ぎて今回の再会。

ちゃんと付き合っていたころは私は彼の虜だったような。
無断外泊をして親もあきれてたし。彼は私のすべてだった
ような。まさに私の青春そのもの。

偶然の再会ってあるんだね。まぁ直接会話したわけでも
ないけど。なんかまたどっかで会う気がする。
そんな風に縁を感じる不思議な人なのだ。